Parachute Woman

2003年3月13日~16日(全4回公演)
会場:コア石響

パラシュート工場に働く女性の「労働する身体」が「戦争」というテーマに応じて、どのような意味を担うかを検証した。近代的な労働の原形的な形姿を体現する工場労働者における単純作業(パラシュートをミシンで縫い、アイロンで皺を伸ばすこと)に着目し、機械によって統制され、徹底して規格化された労働による疎外状況のただなかにおかれた極めて「弱い身体」であっても、世界の矛盾に対峙する主体としてかろうじて再構築されうるはずだという、極小の希望が叙述される。

テクスト・コンセプト:倉石信乃
演出・美術:藤田康城
出演:安藤朋子
作曲・演奏:猿山修
照明:竹野健三郎
音響オペレーション:須山悠里
宣伝美術:山口信博
写真:宮内勝
制作:前田圭蔵