Parachute Woman カイロ・バージョン

2005年9月24・25日(全2回公演)
会場:Al Hanager劇場(カイロ国際実験演劇祭に招待参加 )

『Parachute Woman』で、エジプトのカイロで開催された、第17回カイロ国際実験演劇祭に参加した。85作品が市内の複数の会場で上演され、その内約30作品がコンペティションの対象となった。私たちが公演をしたアルハナゲール・シアターのエントランスは、赤、青、黄色の配管パイフがむき出しになった構成主義的な内装で、雰囲気のある劇場であった。また舞台を二つの赤いシートの客席が挟むユニークな劇場構造でもあったが、私たちは客席を舞台上に仮設し、本来の客席を舞台背景とした。ラストシーンで紗幕の背後に浮かび上がる人が不在の赤い客席は、たった一人の登場人物の世界に対する孤絶を深く印象付ける場面となった。なおパフォーマーの安藤朋子は、この上演を受けて特別に設けられた審査員特別賞である、ベスト・ソロ・パフォーマンス賞を受賞した。

テクスト・コンセプト:倉石信乃
演出・美術:藤田康城
出演:安藤朋子
作曲・演奏:猿山修
舞台監督:鈴木康郎
照明:竹野健三郎
音響:田中裕一(サウンドウェッジ)
大道具製作:出壱攷
映像:須山悠里
衣装:安東陽子
写真:宮本隆司
協力:奥平与人・福田光一
制作:前田圭蔵・天野未来