終わるときがきた
ベケット『ロッカバイ』再訪

2019年7月6日
会場:稲盛ホール(京都大学・芝蘭会館本館内2階)

第14回表象文化論学会の依頼で、その時の学会の『アポカリプスの表象/表象のアポカリプス』というテーマを受け、ベケットの『ロッカバイ』を参照することで、上演をした。

身体と声の分離は後期ベケットの顕著な要素である。今作は、映像の介入によって、舞台に実在する身体から、自分自身を他者として見つめる虚像の身体を、幽霊のように離脱させることを試みた。それによって、終わりのきわにいて終わることができない、ベケット的営みの様相を、踏み込んで表すことが出来るのではないか、と考えた。

演出:藤田康城
出演:安藤朋子
映像:越田乃梨子
テクスト協力:倉石信乃
音響協力:福岡ユタカ
協力:前田圭蔵・小手川将・田中裕一
主催:表象文化論学会