「終わるときがきた」映像配信のお知らせ

2022.12 BankART Stationで上演された「終わるときがきた」

フルバージョン映像を有料配信します。

料金:500円(1週間のオンデマンドストリーミング)でご覧頂けます。

今作は、サミュエル・ベケットの戯曲「ロッカバイ」に触発され創作した。
「ロッカバイ」は、家の中で死と向かい合う老女の孤絶を描いていたが、今作は、公園にいる家を失った一人の女にフォーカスした。帰る家を失った女が、かつて住んでいた幻影の家に戻っていく思いにとらわれている。
コロナ禍で仕事や家を失い、公共の場でさらに孤独を深める人たち、その老い、死など現代社会の課題を鮮明に浮彫にする。さらに、今もなお世界で続く「戦争」に日々震撼させられているように、近年の国内外の世界的天災や人災によって家を失い、また追われて戻れない人たちの、苛烈な痛みとも響き合っている。

そして、作品構造には映像が重要な役割を担っている。映像が単なる装飾的な効果ではなく、映像が現前する身体と協働し、演劇と映像との新しい関係が切り開かれていく可能性を追求している。あたかもそれは、虚構の身体と、実在する身体が共演しているようである。

演出:藤田康城

テクスト:倉石信乃

映像コンセプト:越田乃梨子

出演:安藤朋子

音楽:福岡ユタカ

装置:高橋永二郎

衣裳:安東陽子

製作:一般社団法人ARICA

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